構造について知る

顕微鏡をのぞく男性

建設工事や各種製造産業においては、各所でクレーンが利用されており、クレーンを利用しない重量物の荷揚げ作業は考えられないこととなっている。 クレーンの主な構造として、クレーン本体の移動を行う移動装置、吊り荷を吊り上げる巻上げ装置、吊り荷の巻上げ荷重を支えるブームやビーム、吊り荷の荷重を伝達するワイヤーロープ、そしてワイヤーロープと吊り荷を繋ぐ物としてクレーンフックがある。 また、クレーンフックと吊りを直接繋げない場合には玉掛けワイヤーを利用して吊り上げるため、玉掛けワイヤーがクレーンフックの角に当たり切断したりしないように丸みを帯びた構造となっています。 クレーンフックは大きい荷重が作用するため、一般的な鋼材ではなく、機械構造用炭素鋼鋼材を使用していることが多くなっています。

クレーンフックは直接的に荷重が作用するため、安全率(ふっくの切断荷重/フックにかかる最大荷重)が法律で5以上確保するように定められています。ただし、玉掛けワイヤーの場合には安全率は6以上と定められています。 この安全率5以上というのは過剰に見えるかもしれませんが、繰り返し作用する荷重による金属疲労、急激な吊り荷の移動や他の物とぶつかった場合に生じる衝撃力を考慮しているからです。 また、玉掛けワイヤーがクレーンフックから外れた場合、吊り荷の落下による重大災害の発生が懸念されるため、外れ止めを設置するように法律で定められています。 クレーンフックに玉掛けワイヤーを設置する作業は、安全を確保する上で非常に重要ですので、吊り荷重が1t以上のクレーンでは玉掛け技能講習を受けたものがしなければなりません。